世界金融危機が続く中、中国は不良資産もなく、財政赤字も多くない。中国経済に影響を及ぼすのは、西側諸国との密接な貿易関係である。問題の耐えない欧州と米国市場は中国の主な輸出先である。中国政府の経済における重要課題の一つは、国内需要の拡大であり、且つ一時的な拡大ではなく、長期的な維持が不可欠だ。
また、同記事は「中国は新しい方向を既に見つけており、アジアの各国との貿易関係を積極的に促進している」とも指摘している。香港上海銀行(HSBC)のアナリストは、「統計から見て、政策は既に成果を挙げ始めている。例えば、韓国の対中輸出が国内総生産(GDP)に占める割合は、2000年の時点ではわずか3.5%だったが、今では12%に達している。マレーシアとシンガポールの中国への輸出も拡大している。オーストラリア、チリ、カザフスタン、サウジアラビアを含む原材料の輸出国も同様に、中国との貿易額が伸びている。また、中国はアフリカでも影響力を強めている」との見方を示している。