2013年大口商品市場、弱気相場から強気相場へ

2013年大口商品市場、弱気相場から強気相場へ。

タグ: 大口商品市場

発信時間: 2013-01-07 15:24:51 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

石油に関して言えば、アメリカのシェールガス技術の飛躍的な進展、更には石油輸出国機構(OPEC)の余剰生産能力もそれほど多くないため、2013年、北海ブレント原油と米WTI(ウェスト・テキサス・インターミディエート)原油の価格が歴史的な高値になる状況は、今後も続くと見られる。しかし、北米地域の輸送能力が弱いことを受け、両原油の価格差はより一層拡大する。原油価格を決定する主な要素は依然として、OPECの原油生産量の取り決めが需給バランスに及ぼす影響である。2012年、原油価格は乱高下し、トレンド相場が出現することはなかった。イラン産石油の禁輸やシリアと南スーダンなどでの紛争によって、原油の供給がダメージを受ける中、アメリカのシェール・オイルの生産量が予想を上回る伸びを見せたことで、石油市場の供給は概ね充実していた。その結果、第3四半期の経済協力開発機構(OECD)諸国の石油在庫量は、季節要因に反して上昇傾向となった。そのため、2013年の原油需要は緩やかな回復を見せるが、OPEC加盟国は生産能力を調整して、減産する必要があり、WTI原油価格は上昇し、1バレル120米ドルを上回る可能性がある。

原油市場に対する見通しも楽観的ではあるものの、基幹産業の工業製品こそ、2013年の最も有望視される商品であり、商品市場でも頭角を表すだろう。特に在庫が少なく、中国のインフラ投資の多大な恩恵を受けている、エチレン川下産業やフェラスメタル(鉄、マンガン、クロム、鋼鉄)などの分野が好感される。原材料在庫、新規受注・完成品在庫、新規受注量などの指標を見ると、原材料の2011年中旬からの縮小傾向は極めてはっきりしている。2006年から基幹産業工業製品が大幅上昇を繰り返していたことを合わせて考えると、実体経済のレバレッジが更に拡大し、流動性が安定していることを受け、基幹産業工業製品の価格の基準点は上昇すると見られる。過剰な生産能力の調整は、長期的なプロセスであり、価格の上昇幅を制約する可能性があるものの、上昇トレンドに入る妨げとなることはない。

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