中国人民大学金融情報センターの楊健主任は「QFIIの承認と株価の変動に直接的な関係はない。国家の制度の面において、人民元建て資本項目がまだ完全に対外開放されていない状況下での一つの段取りであり、人民元のグローバル化を順序良く推し進めていくプロセスである」と説明する。
楊主任は「2012年、QFII投資枠の申請が急増したことは、海外機関が中国マクロ経済の将来性を評価し、中国の資本市場の高い投資価値に期待していることを示すものだ。アメリカで実施されている量的緩和策及び欧州債務危機の影響に対する懸念が広がる中での、人民元の堅調な値動きは衆目の一致するところであり、海外投資家もこの動きを好感している。また、これは海外投資家が人民元立て資産の保有に意欲的な要因でもある。