楊主任は「QFII制度は、実施から10年、中国の関連機関の発展促進に大きな役割を果たした。QFIIは投資の運営面で極めて規範化されており、より先進的な投資理念と管理システムを持ち、国内の関連機関の管理水準の向上に有益である」との見方を示している。
QFIIと他の機関投資家が徐々に成長することで、A株市場における投資家構造の合理化が進んでいる。2012年末、機関投資家が保有するA株の流通株式時価総額の比率は17.4%で、2011年に比べ1.7ポイント上昇している。
2012年末、QFII投資枠の認可額は374億4300万米ドルに達した。この金額は大きいと言えるものの、中国の資本市場の時価総額に比べれば、比率は極めて小さい。海外投資家が保有するA株の時価総額の比率は、先進国の資本市場を遥かに下回るだけでなく、インド、ブラジルなどの発展途上国と比べても、やや低い。