「インドを例に挙げると、同じ新興成長市場でも、中国の海外直接投資(FDI)総額はインドの約10倍だが、インドのQFIIによる投資額は中国の10倍である。中国のFDIは減少傾向にあり、QFII制度は金融市場の開放において、避けては通れないものである。海外資金の流入が市場にとってのメリットとなり、市場に有効な資金を注入する状況なら尚更だ」と指摘する。
今後のQFII投資枠について、林社長は「中国の経済発展を長期的な視野で見ると、今後、800億米ドルの認可上限額では到底まかないきれないだろう。QFII投資枠は融通の利かない規定ではなく、中国の為替管理制度の調節によって変化し、経済と資本市場の対外開放の度合いに影響される」との見方を示した。
「中国証券報」より 2013年1月18日