今後の発展を見守っているのは、中国政府だけではない。MGMグランドホテル三亜が昨年オープンし、米カエサル・エンターテイメントの海南省のホテルも来年開業を予定している。MGMの広報担当者は、「当社は同様のカジノを開設する計画は立てていない」と述べた。カエサル・エンターテイメントはコメントを控えている。
中国政府はマカオ以外でのカジノ開設を禁じているが、張氏は海南省はおそらく例外だと述べた。海南省で開かれたこのカジノバーは現在ホテルの宿泊客にのみ開放されているが、プロジェクトの全面的な竣工後、現地人の入店を受け入れることになる。張氏は、「現地政府は非常に協力的だが、現在のカジノを禁ずる規定を改正するには時間がかかる」と語った。
中国は海南省を、世界の観光目的地として位置づけており、15の大型レジャーランドと63の5つ星ホテルの建設を許可している。中国文化にとって賭博は忌まわしき行為であるが、現在は異なり、一種の金融ツールになっている。フィリピンやベトナムなどのアジア各国が新設したカジノで中国人が大金を費やすに伴い、中国政府はより多くのギャンブラーを国内に留めるため、深刻な圧力を負担することになる。マッコーリー・グループ(香港)のアナリストは、「現地市場は、中国人ギャンブラーからの資金に目をつけている。中国国内にカジノを開設しなければ、中国は税収を他国に譲り渡し、関連する消費の減少によりさらなる損失を被ることになるだろう」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年2月18日