春節(旧正月)が2月にずれ込んだため、2月の消費者物価指数(CPI)の上昇率が3%台に戻ることが予想されている。このほど鉄道貨物輸送価格、石油商品価格、各地の天然ガス料金が値上げされ、市場のインフレに対する懸念がいっそう深まった。アナリストは、「2月のCPIの上昇は春節による影響が中心であり、現段階でインフレを懸念するのは時期尚早だ。今後1―2四半期に渡り、急激な物価上昇が生じることはない」と指摘した。しかし中国の経済成長率が近年低下しており、物価上昇に対する敏感度が高まっており、中期的にインフレが生じる可能性が比較的高い。
2月CPIへのタイムラグ要因による押し上げ効果が1ポイントとなる。2月のCPIの前月比上昇率が1%に達した場合、前年同月比上昇率は1月の2%から3%付近まで上昇する。これは季節要因による物価変動の法則に合致する。