高頻度データを見ると、2月上・中旬の農業部農産物卸売価格指数は前月より3.4%上昇し、野菜卸売価格指数は3.9%上昇したが、これにより2月の食品価格の上昇率を見積もることはできない。春節による影響が薄れるにつれ、食品価格は低下を始めている。現時点で、2月の農業部農産物卸売価格指数は前月より2.5%上昇している。昨年より、農業部食品価格の前月比の上昇率は、CPI食品価格の上昇率を上回っている。そのため2013年2月のCPI食品価格の上昇率は、2.5%をやや下回る公算が高い。
鉄道貨物輸送価格と石油製品価格の値上げを受け、非食品価格の上昇昇率が、季節要因による影響を上回る可能性がある。2月の食品価格が前月より3%上昇し、非食品価格の上昇率が0.1%上昇した場合、2月のCPI上昇率は前月比で1%、前年同月比で3%付近に達することになる。しかし高頻度データと結びつけると、2月のCPIの前月比上昇率は、3%をやや下回る可能性が高い。