マクロ面から見ていくと、経済成長率が近年低下しており、現時点で7―8%まで低下している。これがやや持ち直した場合、生産が追いつかなくなる。インフレの景気動向に対する敏感度が高まり、物価・住宅価格の圧力も、経済の全面的な回復より先に訪れるだろう。
ミクロ面から見ていくと、過去数年間に渡り地価や人件費などのコストが高騰した。2011年下半期より企業が在庫調整に取り組んでいるが、コストが効果的に調整されることはなく、他にも技術進歩のスローダウンが生じている。この際に需要が増加した場合、企業がコストを価格に転嫁しようとする傾向が強まる。