次に、中国経済のファンダメンタルズが安定している。季節要因の影響を受け、消費者物価指数(CPI)が小幅上昇し、一定規模以上企業の工業増加値(付加価値)の伸び率がやや減速しているものの、固定資産投資は安定して成長し、不動産投資の回復ペースは加速している。2013年1―2月、中国の固定資産投資の伸び率は21.2%で、都市化プロセスが全面的に展開されるにつれ、固定資産投資はより一層速いペースで伸びる見込みだ。全体的に見て、中国は2013年、引き続き積極的な財政政策と穏健な金融政策を実施し、3月、4月の経済にはよりはっきりとした回復傾向が現れ、通年のマクロ経済の運営は概ね安定した状態を確立できる見通しである。
最後のプラス要素は、企業の競争力が徐々に強くなっていることだ。金融危機とポスト金融危機時代を乗り越え、存続できた企業は、成功体験を積み重ね、より堅牢で確実な発展基盤を固めており、その競争力が一層強化されている。特に一部の民営企業に関しては、専門的な設計スキル、特色のある製品加工、国際的なマーケティング力などの面で、徐々に新たなルートを見出している。