しかし、今後の輸出入の動向を見ると、輸出は依然として良好な発展傾向を保ち、輸入は更なる回復が見込まれる。
先行指標から見ると、世界的に製造業の景況感が引き続き改善する見込みだ。全米供給管理協会(ISM)が発表した2月のアメリカの製造業購買担当者指数(PMI)は54.2で、1月より1.1ポイント上昇し、4カ月連続で回復しており、2012年5月以来の高水準となった。2月、中国の製造業PMIは50.1で、季節要因の影響で1月より0.3ポイント低下したが、依然50以上を維持している。その上、季節要因が弱まり、中国経済の回復傾向がより一層確実になるにつれ、製造業の生産活動が活発化し、輸出のより良い発展の強力な支えとなる。
3月、4月は例年、稼働率が最盛期を迎え、企業の在庫消化周期が終わるのに伴い、新たな在庫補充の周期が始まり、輸入はより一層安定した回復に向かうと見られる。また、国内経済が安定に向かう傾向も、中国の輸入需要の回復につながると見られる。したがって、更なる輸入の伸びが期待できる。
「中国証券報」より 2013年3月15日