▽自動車産業 日韓車の代替性は大きく、韓国車にダメージ
日本と韓国の自動車には、価格、デザイン、性能の面で強い相互代替性がある。これまでの持続的な円安により、韓国の自動車産業はまともにダメージを受けた。一方では、現代(ヒュンダイ)や双竜(サンヨン)のような自動車企業は海外での製品価格を上げざるをえず、これが業績の伸びに影響した。また一方では、ウォンの上昇に伴い、韓国自動車ブランドのコスト的優位が韓国国内でも失われ、輸入車に大幅な成長のチャンスを与えた。
ある資料によると、自動車輸出の分野では、韓国自動車から日系自動車へと風向きが変わってきている。今年に入ってから、韓国のディーゼル中型乗用車の輸出台数は前年同期比11.8%減少した一方、日本の同輸出台数は同12.3%増加した。
輸入をみると、ウォンの持続的値上がりによって韓国の人々の間で輸入車の消費が大幅に増加した。韓国輸入自動車協会がまとめた最新の統計によると、昨年の韓国の輸入自動車の登録台数は13万台を突破し、同24.6%増加した。輸入自動車が韓国自動車市場に占めるシェアは2012年に初めて1割を突破して、10.2%に達した。