同省深セン市にある電子製品の対外貿易企業の関連部門の責任者は、「個人向けの国境を越えた人民元建て決済は、中国の金融機関の決済能力により高い要求をつきつけるものだ。中国資本の金融機関が人民元建て決済業務を引き受ける能力があるかどうかみなくてはならない」と話す。
注目すべきは、中国資本の銀行が目下、国境を越えた人民元建て決済プラットフォームの建設を加速させていることだ。米会計事務所大手デロイト・トウシュ・トーマツの中国法人金融サービス業部門の王鵬程主管パートナーは、「2013年には人民元の国際化プロセスが加速的に発展し、国境を越えた人民元建て決済の量が引き続き急速な伸びを維持し、人民元オフショア市場の規模とレベルがさらに拡大し深化する見込みだ。中国資本銀行は引き続き海外機関ネットワークの建設を安定的に推進すると同時に、海外でのM&Aを引き続き慎重に進めていくとみられる」と話す。