インドと異なり、中国はアジア経済発展の経験を参考にしており、経済の収益は国民生活の改善、特に社会経済ピラミッドの下層で暮らす人々の生活を改善することによって得られることを知っている。インドの成長と輸出利益は、少数の業界(情報技術、医薬品、自動車部品など)に依存することが多い。そのうちの多くは、質の高い教育を受けた高級人材に依存している。中国はほぼすべての製品を生産でき、品質管理が行き届いている。
インドが中国製造業の実力を追い抜くためには、より質の高い教育と、より健康的な社会各層の労働者が必要になる。インドが最も必要としているのはより多くの知識、そして貧富の格差とその破壊的な結末の本質と程度に関する公の議論だ。(アマルティア・セン:インド出身の有名な経済学者、1998年にノーベル経済学賞を受賞)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年6月24日