米ウェブマガジン「The Daily Beast」は6月26日、「中国は緩慢な成長に満足する」(筆者:ダニエル・グロス)と題する記事を掲載した。内容は下記の通り。
中国に関する、誰もが同意する古い観点は、「政府が最速の経済成長を求めるために、すべての代価を惜しまない国家」だ。しかし現在、誰もが同意する新たな観点は、「政府が積極的に成長率を引き下げる国家」になっている。
過去20年間に渡り、中国は毎年9-10%の成長率を維持していた。中国政府はこの高い成長率を維持し、人々を貧困から脱却させ、中産階級にする必要があった。
しかし今や中国政府は、成長の約束に対してそれほど意欲的ではなくなっている。年初から現在まで、中国経済の成長率は約7.7%となっており、公式に設定された目標は7%以内だ。中国政府は成長率の低下を気にしていないように見える。