▽不動産価格上昇はどれくらい続く?
中国の不動産価格はあとどれくらい値上がりするのだろうか。
上海易居不動産研究院がこのほど発表した「6月のモデル都市における新築住宅物件取引報告」の指摘によると、6月のモデル都市20カ所の新築住宅物件の取引面積は889万平方メートルで、前年同月比11.2%、前月比3.3%、それぞれ減少した。前年同期比で減少したのは16カ月ぶりのことだ。
同報告によると、不動産調整政策が引き続き深化し、経済が低迷し、銀行の流動性が不足に陥るといった情況を背景として、第3四半期(7-9月)にも第2四半期(4-6月)の調整傾向が続くとみられる。これに夏の暑さが加わって、市場の取引は低調になり、7月には不動産市場が「夏休み」に入るとみられる。また株式市場では3日、不動産銘柄が開始早々暴落し、南国置業の株価は5%、招商地産は約5%、万科集団(A株市場)、保利地産、金地集団は3%以上、それぞれ値下がりした。四大銀行(中国工商銀行、中国農業銀行、中国銀行、中国建設銀行)の新規貸出の規模は予想よりはるかに少なく、経済データもふるわず、市場の信頼感が揺らいでいるという。