中房信(CRIC)のチーフアナリスト薛建雄氏は、「不動産市場の上昇幅は鈍化していく。不動産市場が販売の閑散期に入ること、マクロ経済環境、流動性不足などがこうした情況を作り出す」と話す。
殷副総経理によると、現在の情況からみて、今後しばらく不動産価格の上昇幅は相対的に安定し、各大都市に出現した高額の用地が周辺で行われるプロジェクトの価格上昇を引き起こす。よって、第3四半期にミクロレベルの上昇幅が低下する可能性はない。マクロレベルの上昇幅については、周辺エリアの取引量が増加し、中心エリアの取引量が減少することから低下する可能性がある。原則として、不動産市場の上昇と低下をみるには、同クラスのエリアや同一プロジェクトの新築物件や中古物件の価格を参考にする必要がある。不動産企業の株価と不動産市場とは別々のものだ。市場での販売業績が好調でも、不動産開発業者(デベロッパー)は政府が再び抑制政策を出すのではないかと懸念し続けている。よって不動産銘柄によって不動産市場を判断することはできない、ということになる。(編集KS)
◆はさんずいに「経」のつくり
「人民網日本語版」2013年7月5日