日本車はなぜかつての輝きを失ってしまったのだろうか。実際の原因は、決して複雑ではない。釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題という突発的な要素を除いても、日本車は2012年末以前にすでに劣勢に陥っていた。
重要な原因の一つは、日本車の技術更新が他国に遅れていたことだ。ホンダやトヨタはハイブリッド(HV)を全力でPRしていたが、フォルクスワーゲンの洗脳じみた「TSI+DSG」の宣伝により、HVは先駆者の座から転落した。
より重要なのは、日本車がこれまで得意としてきた経済的なコンパクトカー市場で、トヨタとホンダが意外にも敗退したことだ。その根本的な原因は、広汽トヨタの元常務副総経理の馮興亜氏が指摘した通り、「トヨタのこれまでの品質システムでは、コンパクトカーのコストを削減しづらい」ためだ。
これにより、中国の巨大な市場ニーズとの間に、食い違いが生じた。競合相手の新型ジェッタ、新型サンタナは中国に根ざし、中国に狙いを定めた経済的なコンパクトカーであり、ヤリス(ヴィッツの海外版)やフィットを大きく引き離した。