中国市場で損をしたのは、日本が初めてではない。フォルクスワーゲンは約8年前に、「過剰な品質」に苦しめられたが、すぐにポロやキャディの販売不振を払拭し、中国自動車市場の発展に照準を合わせた。
これと比べ、日本車は依然として、現在の自動車市場では高級すぎる製品だ。業界内の資料によると、トヨタやホンダの単価は、中国国内のブランドの中でも上位に入るという。
日本車はつまずきを糧に、今最も重要な着眼点は何かを模索しなければならない。トヨタ中国法人の董長征・常務副総経理は、「トヨタのコンパクトカーは日本や欧州で一流に属し、以前ならばこれをほぼそのまま中国で販売していた。しかしその後、中国市場のコンパクトカーのニーズは欧州と異なっていることに気づいた。この点に注目し、トヨタは対策を講じた。年末に発売される新型ヤリスは、この転換による力作だ」と語る。