昨年第2四半期(4-6月)から今年第2四半期までの間に、一定規模以上の工業企業(国有企業または年売上高500万元以上の非国有企業)の生産額増加率は、昨年の第2四半期が9.5%、第3四半期(7-9月)が9.1%、第4四半期(10-12月)が10%、今年の第1四半期(1-3月)が9.5%、第2四半期が9.1%だった。今年に入って増加率が低下したことから、中国の工業が低下局面に入るのではないかとの憶測が広がった。工業・情報化部(工業・情報化省)の朱宏任チーフエンジニアがこのほど国務院新聞弁公室での記者会見で述べたところによると、工業経済の情勢を分析するには、ペースをみるだけでなく、利益をみる必要がある。規模をみるだけでなく、構造をみる必要がある。また現在の情況をみるだけでなく、今後の動きをみる必要があるという。「経済日報」が伝えた。
朱氏は、「中国の工業の昨年第2四半期以来の成長ペースは基本的に9%から10%の範囲にあり、大きな変動はみられない。特に一定規模以上の工業企業をみると、今年上半期の成長率は9.3%で、7.6%の国内総生産(GDP)の成長率達成を支えた。これほどの成長ペースは、世界的にみても高い成長ペースといえ、丸をつけることができる」と述べた。