中国が経済規模で日本を追い抜いたことについて釈然とせず、中国は1人当たりGDPでは日本の10分の1に過ぎず、大した成果ではないと考える人がいる。だが筆者は、1人当たりGDPで考えるのは当てにならないと考える。計算方法をひとたび変えれば、中国の経済力と庶民の生活水準に関するどんな統計や順位も大きく変化する。中国は経済以外の分野でも日本を追い抜きつつある。そして全面的な追い抜きを達成する上で重要なのが中国市民文化の発展だ。環球時報が伝えた。
過去20年間に多くの中国人が事実上の資産革命を経験した。これは住宅保有率の急速な高まりによく現われている。中国不動産業界には問題があり、多くの不満を招いているものの、中国の多くの家庭が自らの住宅を保有するようになったのは紛れもない事実だ。われわれはまず自らの成果を十分に肯定したうえで、問題を解決すべきだ。現在、中国都市部の多くの住民の住宅水準はすでに日本を上回っていると考えられる。中国の「発達セクター」(約3億人、日本の人口の倍以上)の状況はなおさらにそうだ。これは中国が日本を追い抜くということが国家の実力の重大な変化だけではなく、多くの庶民の生活水準の急速な向上でもあることを物語っている。