ジェトロ海外調査部の中国担当者の真家陽一氏は、「中国への建築・採鉱設備の輸出が特に疲弊しており、前年同期比61.6%減となった。その原因は、中国のインフラ整備のペースダウンだ。また金属加工工具の輸出も46.5%減となった」と語った。ジェトロは、「中国の個人消費の低下により、日本の中国に対するデジカメなどのデジタル家電の輸出が47.7%減となった」と発表した。
ジェトロのデータによると、日本の中国からの輸入額も同じく減少しているが、その減少幅はわずか6.1%となっており、輸入総額は860億ドルとなった。日本の上半期の対中貿易赤字は、これにより38.1%増の240億ドルに拡大し、過去最高記録となった。ジェトロは、日本の対中輸出は減少傾向を維持し、貿易赤字が拡大する可能性があると予想した。