猛暑続きの天候による全国的な電力不足を解消するため、韓国の鄭コウ原首相(左から3人目)と閣僚らは13日、エアコンのスイッチを切って扇風機に切り替え、閣議を行った。「環球時報」が伝えた。
今年の夏は連日の猛暑が東アジアを襲っている。中国南部も高温続きで、気温が40度を超える地域もある。日本では13日、高知県四万十市で4日連続の40度を記録し、9日には35度を超えたところが205カ所に達して今年最多を記録した。先週は熱中症になった人が9815人に上り、うち17人が死亡した。韓国は今年、「一番熱い夏」の記録を更新する見込みだ。猛暑の影響により、3カ国で電力不足が起きるのではないかと懸念する声が相次いでいる。
▽韓国で電力不足招く3つの原因
韓国の電力不足の原因は複雑だ。まず、経済発展と異常気象により、電力需要がしばしばピークを迎えることがある。今年の夏は高温続きで、エアコンの電力消費が激増。韓国電力取引所(KPX)が12日明らかにしたところによると、同日午後3時、電力需要が過去最大の7970万キロワットに達した。韓国電力網の発電設備容量は7704万キロワットで需要に足りず、韓国は大規模停電の淵に立たされた。そこで電力警報の発令を余儀なくされ、企業には稼働時間の調整を求め、政府部門には公共の機関でのエアコン使用を全面的に禁止するよう求めた。