日本とロシアは現地時間の19日、ロシアの首都モスクワで外務次官級協議を行い、南クリル諸島(日本名・北方四島)問題についての交渉が再開した。国際金融報が伝えた。
中国社会科学院(社会科学アカデミー)日本研究所のホウ中鵬(専門は日本問題)によると、このたびの次官級協議の背景には、今年4月にモスクワで主要20カ国・地域(G20)首脳会合(サミット)が行われた際、日本の安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領が途絶えていた領土交渉を加速させ、交渉を踏まえて両国間で平和条約を締結し、領土問題を解決するとの方向で一致したことがある。
長引く領土問題を解決するため、両国は密接な連携をみせている。日本の複数の外交関係者によると、ロシア政府は6月、日本政府にロシアの国内法に基づく南クリル諸島の開発プランを提起したが、日本政府はこれを拒否したという。