山東省済南市の建築施工管理技師の宋方傑(28)さんは、日本車は燃費が良くて好きだが、安全面を考慮してフォルクスワーゲンにしたと話す。「もし日本車がより良いサービスを提供してくれるなら購入を考える」とする一方で、彼の友人が日本車に乗ってガソリンスタンドに行った際、給油を拒まれたという出来事も大きな不安要素になっているという。
トヨタ自動車内部でも、敵意に満ちた市場に資源を費やすことを疑問視する声がある。トヨタ自動車のある営業担当者は、「現段階では友好的な中国南部の都市に専念した方が良い」と話す。
山東省青島市の銀行員楊燎燎(25)さんは、最近ドイツ車を購入した。楊さんは「ある報告書やネット上で、日本車は軽くするために材料を節約していて、そんなに安全でないというのを見た」と言う。また、「私たちは上海や北京のような大都市の中国人に比べ伝統的な文化の影響が根強く、より保守的になっている。しかし、自動車のような高価な買い物をするときは、反日感情はあまり関係ないのではないか」とも話す。