ロボット技術の進歩を受け、電子製品メーカーが一部の業務を米国に引き上げることが期待されている。しかし業界内のアナリストは、「自動化が容易になると同時に、電子製品の組立が中国に留まる可能性がある。全体的な部品サプライチェーンが中国にあるからだ」と指摘した。
自動化には他にも、物流面の障害が存在している。ABBグループの中国担当者の顧純元氏は、「電子設備の販売周期が非常に短いため、製品の生産時間は9−18ヶ月のみで、その後は生産設備を取り替える必要がある。生産能力の急速な拡大と減少が、重要な課題になってくる」と分析した。
業界内で自動化を最も力強く支持しているフォックスコンでさえ、依然として都市のように大規模な工場に依存している。その中では150万人の労働者が、大量のiPhoneおよびその他の設備の組立を人力で行っている。フォックスコンは当初、2014年までに工場内に100万本のロボットアームを取り付ける計画を立てていたが、管理者は「同目標の実現にはさらに時間が必要だ」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年9月25日