国務院の李克強総理が夏季ダボス会議で、中国経済の減速圧力からの脱却に対する強い自信を表明したのに続いて、中国の最高指導者が中国経済には健全な発展を持続する能力があり、改革によって引き続き発展を促すという中国政府の確たる自信を世界に示した。
アジアの一部の国の成長が鈍化し、中国の経済発展が質向上の「第2段階」に入ったことを受け、中国経済の見通しを懸念する声が出始めた。中国(海南)改革発展研究院経済研究所の匡賢明所長は「習近平主席の談話は、国際的な場での経済情勢に対するトップの判断の詳しい説明で、現段階で経済情勢はコントロールできており、今後の経済成長に対する自信が示された」と指摘する。
米モルガン・スタンレーはこのほど、内需の伸びと向こう18ヶ月の世界の需要予想を踏まえ、中国経済の急激な失速は回避できると報告した。事実、多くの機関が中国の経済成長に関する予想を相次ぎ上方調整している。ドイツ銀行は中国の下半期の経済成長率の予想を7.6%から7.7%に、クレディ・スイス銀行も7.4%から7.6%に引き上げた。バークレイズ銀行も今季の中国の経済成長はおそらく前四半期を上回るとしている。