10月下旬、資金需給状況に対する悲観的な観測が再び高まる中、人民銀は再び100億規模のリバースレポを実施し、市場の安定化を図った。7日物と14日物のリバースレポ金利が次第に上昇するにつれ、資金の金利の水準を引き上げるとの政策シグナルが見え隠れしている。
今週の具体的な公開市場操作を見ると、週の前半、税金の上納による圧力や月末要因などの影響を受け、市場の資金需給は逼迫した状況が続き、資金の金利の上昇傾向が目立った。人民銀が救済処置として、市場に資金を供給すれば、市場心理の安定に繋がる。また、リバースレポ金利が再び市場相場に従って上昇し、満期を迎えた3年物中央銀行手形の期間が延長されたことも、人民銀の流動性の調整に対する態度がぎりぎりの流動性維持である事を示している。
新規外貨買い入れ額の回復的な伸びにしても、年末における財政資金の集中的な投入にしても、最近、市場の流動性は少なからず補充を受けている。その上、広義マネーサプライ(M2)や社会融資総量の伸びは依然大きく、インフレ圧力の兆候も台頭し始めている。経済ファンダメンタルズの影響要因を考慮すれば、人民銀が政策基調をぎりぎりの流動性維持とするのも理にかなったことである。