2012年、中国の経済総量が初めて米国の半分を超えた。2014年に10兆ドルの大台を突破すれば、この指標において米国との距離が縮まる。
米国は1894年に英国を抜いて世界最大の経済大国となった。その年、中国は新たに台頭してきた日本との戦争に敗れ、経済総量も米国の半分以下に落ち込んだ。
1894年と2014年はいずれも旧暦の「甲午」(きのえうま)の年にあたる。120年前の日清戦争の結果、中国を分割した西側の列強は「東洋の巨人はすでに死の床に伏せている」と判断した。
著名な歴史学者で上海市社会科学院副院長の黄仁偉氏は、「2014年に中国の経済総量が10兆ドルを突破すれば、深い意義のある歴史的事件となる」とし、「甲午の年は中国にとって敏感な記憶として残っている。120年前の甲午の年に中国は零落したが、120年後の甲午の年は希望に満ちている」と語る。