今年1月に開かれた世界最大の家電見本市「2014 International CES」において、ソニーの平井一夫社長兼CEOはスピーチの中で、来賓にスマートウォッチ、4Kテレビ、スマートフォン、プレイステーション、デジカメ・デジタルビデオカメラを紹介したが、ノートPCのVAIOだけは取り上げなかった。これは一つの予兆であったかもしれない。ソニーは1カ月後の2月6日に、VAIOのノートPC事業を売却し、テレビ事業を分社化し、単独した子会社を設立すると発表したからだ。京華時報が伝えた。
ソニーの社長に就任してから2年余りに渡り、平井社長は長年に渡る巨額の赤字を受け、一連の改革措置を講じた。社内の資源配置を改善し、オフィスビルを売却し、主力以外の事業を手放した。これらの措置により、平井社長は就任から1年目で黒字化を実現した。しかし社内に多くの問題を抱えるソニーにとって、これらの小規模な措置は不十分であり、大手術が必要になっている。平井社長は手術のメスを、自社の古い病気「家電」に向けている。特に「無用の長物」と化しているノートPC事業、赤字を計上し続けているテレビ事業に的が絞られた。