貸付規模の段階的な縮小は、経済の短期的な低迷のリスクを減らすが、これは同時に金融リスクが存在し続けることを意味している。筆者が最も懸念している問題は、すでに大規模な社債とシャドーバンキングが、さらに規模を拡大することだ。また中央銀行は、「単一ツール、複数の目標」という苦境に直面している。公開市場操作は最近、中央銀行の調整の主要ツールになっているが、このツールは銀行間市場の流動性の安定化、資本フローの変動によるベースマネーの変化の回避、および金融安定問題のさまざまな目標の実現に用いられる。この政策の苦境は、国内の流動性に2014年、変動が生じる可能性を示している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年4月25日