中国商務部が5日公表した「中国の対外貿易情勢報告(2014年春季)」によると、今年5月以降、基数要因がなくなるに従い、貿易データが実際の状況をより反映し、中国の対外貿易は安定的に回復する見通しだという。
商務部の報告書は、「2013年5月以降、貿易の監督管理を強化したことで鞘取り貿易がほぼ抑止された。そのため今年5月以降、中国の対外貿易の伸びに影響する基数要因がなくなるに従い、貿易データが実際の状況をより反映し、中国の対外貿易は安定的に回復する見通し」との見方を示した。
4月30日の国務院常務会議は、現在と将来に配慮し、決然と有力な措置を講じ、輸出入の安定した伸びを促さなければならないと提起。貿易構造の最適化、貿易利便化水準の向上、融資サービスの改善、輸出税還付の加速、十分な額の速やかな税還付を保証、企業の競争力増強といった具体策を打ち出した。
年間を通じた展望について同報告書は、国が近年貿易発展を促す一連の政策措置を打ち出し、その積極的効果が現れつつある。外部環境に大きな変化がない中、2014年の中国の輸出入は相対的に安定的な成長を維持するとの見通しを示した。