中国社会科学院世界経済政治研究所の宋泓氏は「総体的にみて今年の貿易の伸びは昨年と比べ横ばいか、少し上向く。昨年の偽取引の影響で貿易データの水増しがふくらんでいるため、輸出企業は貿易が実際に伸びている手ごたえを感じている」と話した。
商務部研究院の霍建国院長は「貿易の構造的変化が引き続き現れ、支柱的役割を果たし、2014年の貿易の安定的な成長の内生動力となる。総体的には2014年の貿易は依然として安定成長を維持し、2013年より少し上向きで、伸び率が8%を上回る可能性がある」と指摘する。
中国の輸出競争力は現在数々の挑戦に直面している。霍氏は「1~3月期の貿易データから年間の貿易拡大の圧力が大きいことがわかる。香港の要素を除いてもある程度は伸びるが、これまでよりもやや弱い。これは基数だけの問題ではなく、構造的問題で、中国の輸出競争力に問題がある」と懸念を示す。