今年の第1四半期を含め近年、中国経済は確かに減速がみられる。これは一連の構造的、周期的要因に関係している。短期的には経済が大幅に減速したとしても、中国政府に経済を刺激する十分な財政的余裕がある。中期的には良好な教育を受けた都市部の労働力と膨大な農村部の労働力が中国経済の新たな成長の大きな原動力となるだろう。そのため成長が鈍化しても中国経済は大きな問題に発展しない。
指摘しておかなければならないのは、債務と不動産市場が短期的な中国経済のリスクになり、それらの経済成長への影響は主に投資の伸び抑制の方面でみられる。私の予測では、2014年の中国経済は穏かに伸びが加速し、年間成長率7.5%前後の目標を達成するだろう。
中国はやはり世界経済の重要な牽引力だ。中国のGDP伸び率が減速しても、「中国が世界の貿易・経済の重要な参加者」であるという事実は変わらない。