同社は今後10年で世界の格付け市場のシェア30%を獲得し、米国の大手格付け会社3社が世界の95%の市場を独占している状況を打ち破ると意気込む。中国の格付け会社、大公は1994年の設立、2013年6月に欧州有価証券市場の承認を獲得し、年間5000以上のクライアントに格付けサービスを提供している。
国際戦略研究センターの江涌研究員は4日に環球時報の記者に、「大手格付け会社3社はその発言権をたてに国際市場の融資コストをほぼ確定し、一部の国の金融市場の安定に大きな影響を与えている。欧州連合(EU)は今回の危機で大損したため、本土の格付け会社の発展に力を入れるとともに、海外との協力にも非常に積極的になっている。そのため中ロが格付け会社の協力を強化するのも不思議ではない。中ロの経済貿易の往来は近年急増しており、いずれも相互投資を強化することで欧米の資本市場への依存から脱却したいと考えている。そのため戦略的協力が格付け分野に発展したのも非常にうなずける。中ロ両国は今後、直接融資の需要が拡大し、それが格付け業務の需要に結びつく。こうした需要は中ロ格付け会社の発展と協力の肥沃な土壌となる」とした上で、「中国は格付け方面でロシアより少し先を進んでいる。大公国際は大手格付け会社3社の教訓を汲み取り、既に自らの格付け方法を開発した。中国の格付け会社が掌握している技術と市場優位性が、ロシアが格付け分野の協力で中国を選んだ理由の一つかもしれない」と指摘する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年6月5日