◆遅れる元本回収
セブン-イレブンはこのほど、A類店舗運営委託方式(28万元)、D類フランチャイズ方式(70万元)というFC制を開放した。前者の元本はこれまで平均2年、後者は平均5年で回収される計算だった。しかし小売業が低迷し、飲食店経営の「特権」を剥奪され、立地条件が緩められたことから、セブン-イレブンの元本回収が緩慢になっている。
自ら店舗を経営し、内装まで担当しなければならないD類よりも、全権を本部に委ねられるA類の方が人気が高い。しかし単純計算によると、テナント料、人件費、物流コストを差し引くと、FCオーナーの毎月の純利益は1万元(約16万4000円)余りしかない。これはセブン-イレブンが、高額の見返りを期待できる投資先ではないことを意味する。
業界内では、FCオーナーは一定の時間と精力を店舗の経営・管理に注ぎ込まなければならないため、セブン-イレブンは投資のみを目的とするオーナーに適していないとされている。またコンビニは24時間営業で、激務・薄利の業界でもある。セブン-イレブンの関係者は、「本社は店舗の経営を事業とみなしてくれるオーナーを求めている」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年7月8日