中国人民銀行と国家統計局はそれぞれ、中国の6月の融資データと第2四半期のマクロ経済データを発表した。海外メディアはこれらのデータを用いて、中国の経済状況や政策の行方などについて分析・評論を行っている。
米AP通信:強い指標が政府の圧力を緩和(16日)
中国経済は第2四半期、成長を加快させ、上半期に生み出された雇用は計700万人余りに達した。中国の指導者は、世界第二の経済国の成長率急落を避けようと努めており、その圧力はある程度緩和されたと言える。中国政府は「微刺激」政策を打ち出し、鉄道やその他の公共工事への支出を増加させてきた。経済コンサルタント会社「キャピタルエコノミクス」のエコノミストを努めるJulian Evans-Pritchard氏は、「6月は多くの指標がとても強く、予期を上回った。対象をしぼった成長刺激という政策決定者の措置が正しかったことを証明するものと言える」と指摘している。
独紙「ディ・ヴェルト」:経済成長に「新たなエンジン」(16日)
世界第二の経済国の転換の初期的成果が明らかになりつつある。経済全体の発展に果たす、サービス業と内需の成長の役割はますます重要となっている。2014年上半期、国内総生産(GDP)に占めるサービス業の割合は46.6%に達し、工業を上回った。近代ハイテク産業は経済における位置を確立しつつあり、高い工業付加価値額を実現している。電子商取引やオンライン消費といった経営モデルも良好な発展を示すなど、経済の持続的成長には「新たなエンジン」が生まれつつある。