中国経済は年初以来、厳しい状況の中で前進し、困難を乗り越えて向上し、各指標を合理的な範囲に保ってきた。だが消費・投資・輸出の3本柱の成長速度は減速しているのは事実だ。依然として複雑な国内外の経済環境の下、下半期のマクロ経済の成長を引っ張る動因はどこにあるのか。消費・投資・輸出の調和の取れた牽引力はいかに実現できるのか。
中国国際経済交流センター諮問研究部の王軍・副部長によると、現在の経済成長が直面する下降圧力は主に、投資の成長率のスローダウンによるもので、そのうち最も大きいのは不動産投資とインフラ投資の動きである。
「投資の安定化は、通年の所期目標を実現するためのカギとなる」。王副部長によると、投資の安定化は、規制を緩めて投資を拡大することだけを意味してはいない。投資構造の最適化に努め、投資の質と効果を高める必要がある。
国務院常務会議は4月から、投資分野の問題について討論と検討を重ね、一連の政策措置を打ち出してきた。これには、バラック地区改造に対する開発金融の支援強化や鉄道投融資体制改革の深化、水節約・供給重大水利工事の推進加速、新興産業の発展促進のための国家ベンチャー投資誘導資金の大幅増加などが含まれる。