アジア開発銀行の推算によると、アジア地区が現在の経済成長を支えるには、2010年から2020年までの10年間でインフラ建設に8兆ドルにのぼる資金を投入する必要がある。世界銀行やアジア開発銀行などの国際金融機関の融資能力に限りがある現在、技術力や資金力を持ったアジア太平洋の国々は、相互協力を通じてインフラ建設の資金不足を補う役割を担っている。
中国政府は2013年10月、アジアインフラ投資銀行の設立を提案し、インドネシアやタイ、マレーシアなどの国々の幅広い支持を得た。APECには今後、この提案を土台として、協力範囲を拡大し、21構成国・地域の技術・資金・人材面での大きな強みを結集し、力を合わせ、アジア太平洋地区のハイクオリティな経済発展の促進の土台固めを検討することが求められる。(文・黄鴬、中国現代国際関係研究院世界経済研究所・副研究員)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年8月21日