資源・環境の許容能力が限られているため、従来のモデルに頼る高速成長はすでに持続できず、社会にも受け入れられない、と専門家は指摘している。バイオメディカル、電子商取引、航空・宇宙事業といった新興産業が次第に舞台の主役に躍り出て、中国経済グレードアップ版の重要な構成部分になるだろう。「中国製造」から「中国創造」、「中国サービス」、「中国技術」、ひいては「中国ブランド」への躍進は新常態における中国経済の必ず通る道である。
世界にプラスとなる新常態
「中国経済は崩壊することなく、急速な成長から比較的速い成長に変わっていくだろう。この転換は中国に有利なだけでなく、世界にもメリットがある」。ある西側の政治家が先日メディアにこう話し、さらに、中国経済の成長モデルの転換は理に適っており、中国は自分の国が直面している問題や試練、対策を深く全面的に分析していると話した。同時に、中国は新興大国として、貿易・投資・安全保障といったグローバルの公共分野におけるルール作りに一層積極的に参加すべきだと提案した。
中国は昨年末、159のWTO加盟国・地域の中で、107カ国・地域の輸入相手国トップ3、42カ国の輸出相手国トップ3となると同時に、後進48カ国の最大の輸出相手国になったことが世界貿易機関(WTO)のデータで分かった。「中国ニーズ」が多くの雇用ポストを作り、現地の人々に着実なメリットをもたらした。