8月、香港上海銀行(HSBC)と中国製造購買担当者景気指数(PMI)のいずれもが7月から反落した。ゴールドマン・サックスやメリルリンチなどの外資投資銀行は中国経済成長ペースの鈍化を示唆し、中国政府は一層の刺激策を打ち出して経済成長を支えるだろうと予測した。
現在、中国の改革は難度の増した「深水区」に差掛かっている。一部の外国メディアは、中国経済が今直面している最大の試練は労働生産性の低下で、構造的改革によって早急に解決しなければならないと指摘している。
JPモルガンが最近行った中国の限界資本係数(生産量1単位増加するのに必要な資本の追加量)の分析によると、中国の限界資本係数は2006年の2.9から2013年の6.6に上昇し、つまり2013年同じく1単位の生産量を増やすのに2006年より2倍以上の資本追加投下額が必要だということが分かった。
業界筋が分析したとおり、中国における労働力・エネルギー・融資・不動産のコストアップ、生産能力過剰、国営企業の非効率性といった要素はいずれも労働生産性上昇を阻んでいる。