この頃米通信社・ブルームバーグの長者番付はフォーブスと匹敵できるほどの影響力を持っている。そのブルームバーグによると、9月2日現在、中国電子商取引最大手のアリババ創設者の馬雲氏は219億ドルの純資産で中国大陸の新富豪NO1の座を君臨し、テンセント創設者の馬化騰氏が164億ドル、百度創設者の李彦宏氏が160億ドルでそれぞれ2位と3位にランクイン。このニュースは外国メディアから広く注目された。IT業界のドンによる新長者トップ3への変身は、長者は不動産や製造業界から生まれるという中国従来の歴史的神話を塗り替えた。
長者神話の背後にはネット業界全体の凄まじい台頭という事実がうかがえる。今年6月末現在、中国で上場しているネット企業67社の時価総額が2兆4000億元を超え、うち7社が世界ネット企業の時価総額トップ30にランクイン。このことは中国の経済構造調整と産業グレードアップによる効果を表している。ネット企業は中国経済における最も輝かしい新勢力となっている。
従来の産業と比べ、ネット経済には競争を促し、サービスの普遍的恩恵と融合的発展を促進する特徴がある。第一、ネット企業は実体商品の生産者ではなく、サービスを提供するプラットフォームとして巨大な規模の創業者と消費者を集めている。中国最大の日用品市場である義烏小商品卸売市場に足を延ばすと、7.5万軒の売店にしか接触できないが、ネットにアクセスすれば1000万軒余りの売店に接触するチャンスがある。