米史上最大規模の新規公開(IPO)株は、今月19日にニューヨーク証券取引所で取引を開始されることになっている。米国で資金調達額の新記録を樹立するのは中国企業のアリババである。
8日にニューヨークで行われたアリババのIPOに向けた初ロードショーは「アップルの製品発表会」と匹敵できる賑わいぶりを見せ、ウォルドルフアストリアニューヨークには投資家が殺到し、「エレベーターを待つだけで30分もかかった」という。実はアリババに先駆けて多くの中国企業は米国で上場している。米株式市場にはかつて中国の独占業種の企業が人気を極めた時期があれば、一部中国ネット企業が上場廃止を余儀なくされたこともあるが、今や中国経済成長の新勢力を代表するアリババに米投資家たちから熱い視線が注がれている。
中国商務部研究院の梅新育研究員は9日、これまでの中国企業による米国上場は中国経済の実力を米国や世界に認めてもらうものだったが、今は中国経済の実力が目に見えるものであり、アリババの上場はもはや中国の経済発展によるチャンスを生かすよう米国民を促すものとなっている、と『環球時報』に述べた。