アリババのニューヨーク上場で香港が上場規則を変更2014年3月16日にアリババがニューヨーク上場を決定したとき、会社と馬雲会長は公告を通して香港取引所を尊重すると表明していた。2013年9月から始まった香港上場問題に関するアリババと香港取引所の協議では、アリババが求める「パートナー制」―少数の株式を保有する高級管理職(取締役)が絶対多数の議決権を持ち、会社の経営を支配できる制度―を認めるかが主な争点となった。これについて、香港取引所は一貫して「一株一票」を主張。アリババはアメリカに切り替えるほかはなかった。
アリババの香港上場は果たせなかったが、この「アリババ事件」は香港の証券取引業界の考え方に変革をもたらした。2014年8月、香港取引所は「非一株一票制度」に関する文書を発表。11月までの意見募集を始めた。取引所によると、「非一株一票制度」を会社に認めるべきか、またどのような会社に認めるべきか―について意見を求めているという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年9月16日