業績が悪化の一途をたどっているソニーが中国市場から撤退するとの噂が広がっている。ソニーはこれに「大きな驚きと戸惑いを感じている」とし、重要な成長と利潤貢献の市場という中国の戦略的位置付けは変わらず、社内の各業務で確保され増強されていると反論した。中国経済網が伝えた。
業界内では、ソニーが中国市場から撤退するとすれば、同社にとっては歴史の分かれ道となり、世界の家電市場から同社が姿を消す前触れとなるかもしれないとの見方がなされている。
▽資産売却も損失を止められず
ソニーが中国市場からの撤退を計画しているとの噂はここしばらく、様々な場所でささやかれていた。ソニーは15日、この「撤退説」について声明を発表し、これを明確に否定した。だが長年の赤字をソニーはすでに持ちこたえられなくなっており、赤字額は今年、21億ドルに拡大するとされる。ソニーの発表によると、2013年の純損失は1284億円(約12.5億ドル)で、2014年には最大で2300億円(約21億ドル)に達する見込みだ。