改革開放以降、中国では製造業が急成長し、「世界の工場」と称せられるまでになった。日本や欧州、米国向けに、工業製品とりわけ労働集約型の軽工業製品が多く輸出された。しかし今では日本の100円ショップの進出の例のように、従来型の「メイドインチャイナ」は大きな苦境に立たされている。
中国軽工商会の李副会長は「中国の軽工業製品は依然として世界で大きなシェアを占めているが、多くの製品分野で『人口ボーナス』がなくなっていることは否定できない。諸外国とりわけ先進国と比べて中国の低コストの優位性はもはや存在しない。
つまり中国企業は従来の生産方式に頼っていては利益が出せなくなっており、一部の企業はこのため生産の海外移転を急いでいる。高度成長を続けようと思っても、それはますます困難である」と指摘する。