アジア太平洋自由貿易圏の実現は、地域内の貿易コストを引き下げ、地域内の資源配置の効率を高め、貿易収益を拡大することにつながる。
地域内で進められている自由貿易交渉としては現在、労働や環境保護の面での厳しい条件や知的財産権の保護、国有企業関連政策などの高基準を含んだ米国主導のTPP交渉と、ASEANが発起して中国・日本・韓国・オーストラリア・ニュージーランド・インドを招いたアクセス条件の低いRCEP交渉の2つがある。
差異の中で一体化を実現
アジア太平洋地域には、日本やオーストラリアなどの先進国がある一方、東南アジアなどの発展途上国もあり、各国間の経済発展の差異は大きい。