六年前米国で起きた金融危機を振り返って、氏は「リーマンショックからひとつ分かったのは、他の全ての産業が危機に苛まれたときに金融先物市場だけが良いパフォーマンスをキープしていたということだ。おかげで金融先物市場の持つリスクヘッジ効果を一層確信した」と語った。
人民元の国際化問題について、氏は「中国はGDP世界第二の大国になっているが、現在の人民元の地位はそれに相応しくない」と指摘した。
国際学界では通常、ある通貨の国際化には3つの段階があると考えられている。①世界の貿易決済通貨になる。②国際投資通貨になる。③国際準備通貨になる。
メラメド氏は、「人民元には条件が2つ揃っており、貿易決済と投資分野において著しい成績を収めている。だが、自由兌換ができる通貨から正式な国際準備通貨への転換を真に実現するまでは、依然として長い道のりがある」と指摘した。