▼株価パフォーマンスは車輌・通信銘柄に妙味か▼
ある報道によると、中国鉄建・鉄三院・南車青島四方によって設立された財団が、クアラルンプールとシンガポールを結ぶ全長340キロ、総投資額678億元の高速鉄道プロジェクトを受注したとされる。中国南車は12月15日、アルゼンチンの鉄道改造プロジェクト向けに総額17億元の車輌設備を受注したと発表した。
このほか中国は現在、トルコ、タイ、ブラジル、メキシコ、米国など、少なくとも20カ国以上の国・地域と高速鉄道の協力や協議を行っており、その総距離は1万キロ、投資額は3兆ドルに達する。その中で中国が協力合意に達している鉄道には、ルーマニアの沿岸鉄道、インドのデリー―チェンナイの高速鉄道、タイの2本の高速道路、ロシアのモスクワ―カザン高速鉄道の北京に向かう路線などがある。中国の高速鉄道各社は、政府の海外進出支援の下、豊富な建設実績と優遇金利をバックにして、全世界の中で高い競争力を維持。『一帯一路』計画で一番の恩恵を受けると見られている。
東方証券は、「高速鉄道各社は海外進出による業績向上期待で、バリュエーション評価が高まる可能性がある。現在高速鉄道関連としては、インフラ部門では中国中鉄・中国鉄建、車輌製造トップでは中国南車・中国北車、通信管理システムでは鼎漢技術・永貴電器・世紀瑞爾などがある。高速鉄道全体の産業チェーンから見ると、成長性の点では車輌製造や通信部門がインフラ企業より高く、バリュエーション評価にふさわしい株価形成が期待される」との見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年12月18日