同時に、2015年は流動性維持における圧力も高い。2014年12月に外貨買い入れポジションが約1200億元減少し、同年8月以来の減少となった。この状況は、始まりに過ぎないかもしれない。外貨買い入れポジションの減少によりマネタリーベースが少なくとも約2兆元不足し、中央銀行が各種ルートを通じて流動性を供給する必要性が出てくる。市場金利が依然として高水準を維持しており、中央銀行は金利引き下げを促し続けるべき状況を迎えている。
ゆえに金融緩和が依然として2015年の基調になると判断できる。
中央銀行は2014年第4四半期金融政策執行報告書の中で、2014年のマネタリーベースの供給ルートに変化が生じたと発表した。中央銀行の金融政策ツール(公開市場操作、再貸出、その他の流動性支援ツールを含む)が外貨買い取り専用資金に代わるマネタリーベースの主な供給ルートになった。そのうちMLFが中期マネタリーベースを提供する新たなルートになった。中央銀行は次の段階で、伝統的な公開市場操作と新型ツールを組み合わせる可能性がある。
次に、預金準備率を再び引き下げるかは、外貨買い取り専用資金の状況によって決まる。外貨買い取り専用資金は日増しに減少しており、資本流出の圧力が拡大している。預金準備率は年内に小幅引き下げの余地を残している。